大企業と中小企業の違い
私は約10年間、大企業で働いていたが、数年前に中小企業に転職した。
どちらにもメリットデメリットがあると思う。過去を振り返ってそれを書き出してみた。
■大企業メリット
・プロジェクトの規模(人数金額)が大きい
・ネームバリュー。
■大企業デメリット
・内向きの仕事が多い(部署間の調整、資料作成など)
・設計は外注が多い。名ばかりの上流設計でスキルが身につかない。
■中小企業メリット
・経営層と距離が近く、会社の方針について話ができる。関わっている感が生まれる。
・一人で複数の業務を担当することが多く、マルチなスキルが身につく。(ハード設計しながらプログラミングもやるなど)
■中小企業デメリット
・安定性が大企業に比べて低い。
・給与が大企業に比べて低い(ことが多い。)
社会インフラのシステムや、億超えのプロジェクトをやりたいのなら、大企業が向いている。
エンジニアとしてスキルを磨きたいのなら、中小企業の方が向いている。
大企業ではエンジニアリングに関係ない作業が多すぎるのと、昇格するほど現場に出なくなるのでスキルを身につける機会がどんどんなくなっていく。
私は、大企業にいたときに、「エンジニアを使って金を稼ぐのが君の仕事だから、プログラミングも回路設計もやらなくていい」と言われたことがある。
つまり仕様書を書いて外注管理だけしてれば良いということだ。
これが転職のキッカケだ。
今は回路設計もするし、組み込みソフトや業務アプリなんかも自分で作っており、エンジニアっぽい毎日をおくっている。
どっちが良いかは人によるが、終身雇用が崩れた今、会社に頼るのではなく自分で道を切り開くスキルを持っておく必要があるし、そういう身の振り方が必要になってくるだろう。